脱毛

医療レーザー脱毛機の種類

脱毛サロンで扱っている脱毛機は、医療レーザー脱毛と比べて出力が抑えられており、
医師が在籍していなくても扱えることから、たくさんの企業が脱毛機を開発しているので多くの種類の脱毛機があります。

一方で、医療レーザー脱毛は医師が在籍でしか扱えない出力のレーザーのため出力が高く、その分だけ脱毛効果も高いものになっています。
厚生労働省の承認を取得した脱毛機や、米国のFDA(日本の厚生労働省のような役割を果たす政府機関)で承認をされている脱毛機など、効果がしっかりと認められている脱毛機になるので、
どこの脱毛クリニックに行ったとしても、扱っている脱毛機は限られています。

どこのクリニックで申し込むか悩んでいる場合に、そのクリニックで扱っている脱毛機を見れば、どんな脱毛効果を得られるかの判断の一つになるかと思います。
ここでは医療脱毛のクリニックで扱われている脱毛機の種類と特徴を記載していきます。

メディオスターNeXT PRO

メディオスターNeXT PRO写真
出典:http://www.mua.co.jp/mediostar_next_pro/

米国のFDAで承認をされている医療用の脱毛機で、ドイツのエースクレピオンレーザーテクノロジーズ社が開発した医療レーザー脱毛機です。
弱い熱を蓄積させ、バルジ領域を破壊する蓄熱式ダイオードレーザーと、
強い熱で毛母細胞を破壊する熱破壊式ダイオードレーザー2種類の波長のレーザーを照射することができる特徴を持っています。

次の毛の生え変わりのタイミングで新しい毛が生えにくくなるという仕組みで、発毛の仕組み自体を壊すので、毛の濃さに関係なく脱毛が可能です。
そのため、産毛などにも効果が出やすいのが特徴です。
また、色素に反応する熱破壊式ダイオードレーザーも照射できるので、ヒゲやVIOなどの濃い毛にも対応可能です。

施術の前にジェルを使用し、冷却された金属製パネルでレーザー照射を続けながら、肌を効率的に素早く冷やします。
冷やすことでレーザーによる肌へのダメージを抑えるとともに、痛みも軽減してくれるので、比較的痛みの少ない脱毛機になります。

施術後はすぐに毛が抜け落ちるのではなく、今生えている毛が新しい毛に生え変わる毛周期のタイミングで抜け落ちていきます。
そのため、施術から抜け落ちるまで1週間〜2週間程かかります。

メディオスター モノリス

メディオスター モノリス写真
出典:https://asclepion.com/asclepion_product/mediostar/

メディオスター モノリスは、上記のメディオスターNeXT PROの後継機です。
メディオスターNeXT PROと比べて照射のスピードがアップし、全身脱毛にかかる時間が短縮されました。

施術時間が短くなれば、施術を受ける側の負担も軽くなるので、メディオスターNeXT PROよりも性能が上がった機種になります。

エースクレピオンレーザーテクノロジーズ社のYoutubeチャンネルにて
このメディオスターの説明動画を見ることが出来ます。(日本語ではないですが)

メディオスターのメリット

・薄い毛にも効果がある
・色黒の肌の方でも照射可能
・痛みは比較的少ない
・照射時間が短い
・火傷や肌荒れなどのダメージリスクが小さい
・メディオスターモノリスは、熱破壊式と蓄熱式の2種のレーザーを搭載

メディオスターのデメリット

・脱毛の効果を実感するのには時間がかかる
・照射前に冷却ジェルを使用するので施術には時間がかかる

メディオスターの体験記

ちなみに僕が医療脱毛でかなり満足いくくらいまでの肌を手に入れた際に使用していた脱毛機は、このメディオスターでした!
蓄熱式で体の全身脱毛を、熱破壊式でヒゲとVIOの施術を経験してます。
痛みは耐えられる程度ですが、人によっては少し耐えるのが辛いと感じるでしょう。
照射のレベルの調整はできるので、痛い場合には出力を抑えてもらうことも出来ます。
ただ、出力が高い方が脱毛効果は高いです。
出力が高いと照射後に、ニキビのような症状が出る場合があります。
レーザー照射の前に塗られる冷却ジェルが冷たいです。
ヒゲと全身とVIOで、入店から退店まで二時間程かかりました。
しかし回数を重ねるごとに毛は減っていくので、二時間もかからなくなっていきます。

ジェントルレーズプロ

ジェントルレーズプロ写真
出典:https://www.candelakk.jp/products/gentlelase-pro/

アメリカのシネロン・キャンデラ社が開発したレーザー脱毛機で、
日本で初めて薬事承認を取得した脱毛機です。
ジェントルレーズは承認を取得してから20年以上国内で使用されている実績を誇り、
熱破壊式アレキサンドライトレーザーを使用し、濃い毛に対して高い効果を発揮します。
アレキサンドライトという宝石を用いて波長を流し、日本人の肌合いと相性が良いと言われています。
痛みが強い機種にはなりますが、マイナス26℃冷却ガスを噴射する機能がついていて、痛みを和らげる効果と肌トラブルのリスクが下げられます。

またアレキサンドライトレーザーは肌のコラーゲン産生を促す美肌効果があり、シミやニキビ、そばかす除去などの効果も期待できるとされています。
冷却用ジェルを塗る必要がないので、施術時間も短く済みます。

メラニン色素の薄い産毛には効果が弱いので、ヒゲやVIOなどの濃い毛向きな脱毛機になります。
色素の薄い白髪には効果がほとんどありません。

また、ジェントルレーズプロという機種の以前に、ジェントルレーズという脱毛機があり、その後継機種が「プロ」という名前が付いたこの機種です。
ジェントルレーズプロは、ジェントルレーズと比べて照射スピードが2倍になりました。
もしジェントルレーズを扱っているクリニックで、このジェントルレーズプロではなくジェントルレーズという古い機種をいまだに使っているクリニックがあった場合は、プロの方を使っているクリニックを選びましょう

ジェントルヤグプロ

ジェントルヤグプロ写真
出典:https://www.candelakk.jp/products/gentleyag-pro/

ジェントルレーズプロと同じシネロン・キャンデラ社の脱毛機です。
こちらは熱破壊式ヤグレーザーを使用した脱毛機で、他のレーザーよりも長い波長で深い皮下組織までレーザーが届くため、肌の浅い部分に生じる日焼けに反応することはほぼ無く、日焼けした肌や褐色肌など色素の濃い部分にも照射ができます。
また、メラニンの少ない産毛にも効果を期待できます。

ジェントルマックスプロ

ジェントルマックスプロ写真
出典:https://www.candelakk.jp/products/gentlemax-pro/

同じくシネロン・キャンデラ社の脱毛機で、
アレキサンドライトレーザーヤグレーザー2種類のレーザーが搭載された最新機種です。
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーは、共に熱破壊式と呼ばれる脱毛方法にです。

シネロン・キャンデラ社の公式サイトにより、それぞれの脱毛機の詳細を見ることが出来ます。
https://www.candelakk.jp/products/

ジェントルのメリット

・美肌効果がある
・毛根にまで届く
・照射直前に噴出される冷却ガスで痛みを軽減
・ジェルを必要としないので施術にかかる時間が短い

ジェントルのデメリット

・熱破壊式なので痛みが強い

ジェントルの体験記

熱破壊式なので、蓄熱式と比べて痛みは強かったです。
とはいってもやはり針脱毛よりはマシな痛み。
痛みの度合いが強いので、ジェントルを扱っているクリニックでは麻酔クリームを用意してあるところが多いです。
痛みに不安がある方は遠慮なく麻酔クリームを使用してもらいましょう!
ただし麻酔には別途料金が取れるところが大半です。
太い濃い毛により効果的な脱毛になるので、VIOに施術をしてもらった際にはスタッフの方から「麻酔した方が良いと思います」と勧められました。
医者から勧められるくらいだから…と麻酔をお願いして施術してもらいましたが
麻酔のお陰で痛みは無いものの、表面よりも奥までプスッと何かが刺さってくるような感覚を感じ、確かにVIOは麻酔がないと辛いだろうなと思いました。
ちなみに歯医者などの麻酔と違い、麻酔クリームなので塗ってもらうだけで数分後には痛みを感じなくなります。麻酔自体が痛いことはないので安心です。

ライトシェアデュエット

ライトシェアデュエット写真
出典:https://lumenis.co.jp/aesthetics/products/lightsheer-duet/

アメリカのルミナス社の、熱破壊式ダイオードレーザー脱毛機です。
世界で初めて、アメリカFDAで永久脱毛の承認を受けたレーザー脱毛機がこのライトシェアデュエットです。

2種類のハンドピースがあり、
照射と冷却を同時に行うことで痛みを抑制するハンドピースと、
吸引機能が付いていて、肌を吸引しながら照射できるハンドピース。
冷却タイプは、指などの面積の少ない部位向けで、
吸引タイプは照射面積の大きい部位向け。肌を引っ張る形で照射ができるので、照射漏れが少なく済みます。
これらを使い分けることで幅広い部位への脱毛が可能です。

濃い毛から薄い毛まで脱毛が可能で、レーザーによるヤケドなどのリスクが低い脱毛機です。

施術後はすぐに毛が抜け落ちるのではなく、今生えている毛が新しい毛に生え変わる毛周期のタイミングで抜け落ちていきます。
そのため、施術から抜け落ちるまで1週間〜2週間程かかります。

下記でライトシェアデュエットの製品説明動画を見ることが出来ます。

ライトシェアデュエットのメリット

・薄い毛にも効果がある
・吸引しながらの照射で、照射漏れが少ない
・吸引される感覚がちょっと面白い

ライトシェアデュエットのデメリット

・脱毛の効果を実感するのには時間がかかる

ライトシェアデュエットの体験記

吸引機能というのが、他の脱毛機では無い感覚で、吸うように照射部分の肌が引っ張られる感覚がちょっと面白く、その感覚のおかげで痛みもほぼ感じなく済みました。
メディオスターのように、毛が抜け落ちるまで時間がかかるので、すぐに効果を実感できないところですが、1〜2週間でしっかり抜け落ちていきます。

ソプラノアイスプラチナム

ソプラノアイスプラチナム写真
出典:https://www.medicalexpo.com/ja/prod/alma-lasers/product-79240-761640.html

イスラエルのアルマレーザー社が開発した蓄熱式ダイオードレーザー脱毛機です。
アメリカのFDAの認可を受けています。

産毛などの薄い毛にも効果があり、
一度に3つの深さの波長が出力できるので、肌の浅い部分や奥深くの部分など、深さの異なる毛根に熱を送り込むことができ、幅広い毛質に働きかけることが出来ます。

施術後はすぐに毛が抜け落ちるのではなく、今生えている毛が新しい毛に生え変わる毛周期のタイミングで抜け落ちていきます。
そのため、施術から抜け落ちるまで1週間〜2週間程かかります。

ソプラノチタニウム

ソプラノチタニウム写真
出典:https://www.almalasers.com/alma-products/soprano-titanium/

上記のソプラノアイスプラチナムの上位機種になるのがこのソプラノチタニウムという脱毛機です。

照射面積が倍の大きさにまで広くなったので、ソプラノアイスプラチナムと比べて照射時間が大幅に短縮できます。
そのため、ソプラノアイスプラチナムよりはソプラノチタニウムを扱っているクリニックを選ぶ方が良いでしょう。

ソプラノのメリット

・薄い毛にも効果がある
・色黒の肌の方でも照射可能
・痛みは比較的少ない
・火傷や肌荒れなどのダメージリスクが小さい
・3つの深さの波長が出力できる

ソプラノのデメリット

・脱毛の効果を実感するのには時間がかかる
・照射前に冷却ジェルを使用するので施術には時間がかかる

ソプラノの体験記

メディオスターと同様に、こちらも照射前にジェルを塗るタイプです。
施術者の方の腕にもよるかと思うのですが、メディオスターよりは少し照射が早かったように感じ、スピーディーに照射が終わったように感じました
カートリッジの部分も、顔の脱毛に使用する際の先端の細いカートリッジは、メディオスターは肌に触れたときにゴリゴリしてる感じがあったので、こちらのソプラノの方が体感としては良かったです。

エリートプラス

エリートプラス写真
出典:https://www.cynosure.co.jp/product/elite

アメリカのサイノシュアー社が開発した脱毛機で、
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2種類のレーザーを照射することができる、アメリカのFDAの認可を受けている熱破壊式のレーザー脱毛機です。

ヤグレーザーはアレキサンドライトレーザーよりも波長が長いので、より深い部分までレーザーが届き、メラニンの影響を受けにくいので、
根深い毛や肌色の濃い人の脱毛にも対応した脱毛機になっています。

また、独自の冷却装置を搭載していて、冷たい空気が発射しながらのレーザー照射で、
肌を冷やしながら痛みを軽減させ、皮膚へのダメージを抑える効果もあります。

エリートプラスのメリット

・ジェルを必要としないので施術にかかる時間が短い
・日焼け肌、色黒の方も脱毛可能
・冷却装置で痛みを軽減

エリートプラスのメリット

・熱破壊式なので痛みは強め
・エリートプラスを取り入れているクリニックが少ない

エリートプラスの体験記

熱破壊式の脱毛機はいくつも体験していますが、エリートプラスは独自の冷却装置を搭載していて、他の脱毛機とはまた違った体験でした。
痛みを感じるとき、例えば手をどこかにぶつけた際など、つい痛い場所を手でさすったりしたくなる感覚があると思いますが、
エリートプラスは常に冷たい空気をドライヤーのような風量で当てられながら照射をしていくので、レーザー照射時にはチクっとした痛みはするものの
痛い場所を手でさすったときのように、痛いと思った箇所にすぐ「冷たい」という感覚が追いついてきて、痛みはかなり軽減される気がします。
同じ熱破壊式のジェントルマックスでVIOを施術した際には、麻酔がないと耐えられなさそうと感じましたが
エリートプラスは麻酔なしでもVIOの施術も平気でした。
ただし、もし全身をエリートプレスでやった場合には、体がだいぶ冷えそうです。

ベクタス

ベクタス写真
出典:https://mizuhoclinic.jp/machine/vectus/

アメリカのサイノシュアー社が開発した熱破壊式ダイオードレーザー脱毛機です。
アメリカのFDAの認可を受けています。

照射できる範囲が広いうえにスピーディーに照射できる機械なので、痛みに耐える施術時間が少なく済みます。
冷却装置で肌を冷やしながら施術をするので、ジェルの塗布も必要ありません。

どちらかというと濃い毛が得意な機種で、このベクタスを扱っているクリニックは他の機種に比べて少ないのが現状です。

ベクタスのメリット

・スピーディーな照射ができるので施術時間が少なくすむ
・ジェルを必要としないので施術にかかる時間が短い

ベクタスのメリット

・熱破壊式なので痛みが強い
・ベクタスを取り入れているクリニックが少ない

まとめ

医療脱毛クリニックで主に使われている脱毛機を紹介しました。
上記以外にも、例えばエミナルクリニックで独自開発されたクリスタルプロという機械など、そのクリニック独自の脱毛機などを使用しているところなどもあります。

インターネットで調べると、「効果がない」なんていう検索結果がよく見られますが、
基本的にどの脱毛方法でも効果がないということはまず無いです。
ただ、個人差もあるので、効果を感じにくいと感じることはあるかと思います。
脱毛の仕組みのページでも解説しているように、一回試してみたくらいでは効果を実感しにくいものになります。

家庭用脱毛器であっても効果が全くないということは基本的にはありません。
けれど「家庭用 < サロン用 < 医療用」と、より専門家でないと扱えないものになっていくにつれ、照射される出力のレベルは全く違います。
医療用の方がより専門の医師の下でしか扱えないものになるので、二度三度と照射の回数をこなすにつれ、効果を確実に実感できるかと思います!

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