ひとえに脱毛といっても脱毛機の種類は様々で、
(医療レーザー脱毛機の種類についてはこちらをご覧ください。)
その機械によって、熱破壊式だったり蓄熱式だったりと
脱毛の効果をアプローチする方法が違うので、効果の出方も違います。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、
「熱破壊式はダメ!?」とか「蓄熱式は効果ない!?」とか、
いろいろネットで見かける記事はありますが、
基本的に全く効果がないってことはありません!
たまにインスタグラムなどの広告でよく見かけるのが、
医療なのに蓄熱式は意味がないだとかいう内容のものを見かけたりしますが、
そんなことはありません。
むしろ熱破壊式だけでは、太い毛には抜群の効果を発揮しますが、細い毛には効果を得られにくいのです。
事実、僕は蓄熱式レーザーで満足いく効果が得られています!
熱破壊式と蓄熱式、どちらの機械も置いてあるところがオススメです。
それぞれのメリット・デメリットを見てみて、
ご自身にあった脱毛法を選びましょう!
熱破壊式脱毛
熱破壊式は、毛乳頭や毛母細胞など、いわゆる毛根にダメージを与えて発毛組織を破壊する脱毛法で、HR式脱毛とも呼ばれます。
メラニンにレーザーが当たると光エネルギーが熱エネルギーに変わり、その熱によって組織を破壊します。
蓄熱式と比べて高出力のレーザーを照射して、毛乳頭を破壊します。
数日〜10日程度で毛根に残っていた毛が脱落し、脱毛の効果を実感しやすいのが熱破壊式の特徴です。
機械によっては長めに時間をかけてレーザー照射するのが適しているものがあり、
毛の脱落に2週間程度かかるものもあります。(ライトシェアデュエットなどがそう)
また色黒肌や日焼け肌には、脱毛できませんと断られてしまう場合があります。
熱破壊式は濃くて太い毛には非常に高い効果を発揮しますが、背中のようなメラニン色素の薄い産毛などには効果が出にくいものになります。
そのため、VIOやヒゲの脱毛に適しているのが熱破壊式脱毛です。
ただ痛みが強いのもこの熱破壊式脱毛になります。
施術をする看護師さんに聞いたところ
「痛くて耐えられないという方も多いです」
「蓄熱式に変更希望される方もいらっしゃいます」
と言っていたので、効果的な分だけ痛みにも耐える覚悟が必要です。
痛みが強い脱毛なので、麻酔クリームなどを取り扱っているクリニックも多いです。
麻酔クリームは、塗ると数分後に痛みを感じなくなるので、痛みに不安を感じる方は遠慮なく麻酔クリームを使用しましょう!
ただし、麻酔クリームは別途料金がかかる場合がほとんどなのでお気をつけて!
麻酔といっても歯医者のように針を刺すようなものではないので、痛みを感じずに施術を受けられます。
また、熱破壊式は高出力のレーザーになるので、
基本的に医療脱毛、いわゆる「クリニック」という名前がついている場所でしか扱いを許されていない、医師の下でしか扱えないレベルの高出力なレーザーになります。
熱破壊式の特徴まとめ
・脱毛効果を感じやすい
・色黒肌や日焼け肌には脱毛できない
・濃く太い毛に効果抜群
・薄い毛にはあまり効果的ではない
・痛みが強い
・医療脱毛クリニックのみ
蓄熱式脱毛
蓄熱式は、毛根にあるバルジ領域といわれる部分(毛の生成を促す組織)のみを破壊する脱毛法でSHR式脱毛とも呼ばれます。
(SHRは、スーペーヘアリムーバルの頭文字を取って「すごい脱毛」という意味です)
低出力のレーザーをじんわりと熱を込めるような形で連続照射して、バルジ領域を破壊するので、肌への負担は少なく済み、熱破壊式に比べ痛みも弱いです。
産毛にも効果的な脱毛法になりますが、施術後すぐに毛が抜けるわけではないので、効果を感じにくいというデメリットがあります。
また、蓄熱式レーザーは歴史が浅いので、例えば30年後40年後にどういう影響が出てくるか、
二度と生えてこないという保証は無いというのがもう一つのデメリットです。
蓄熱式脱毛は熱破壊式と比べて低出力な分、医者の下でなくても扱えるレベルのものもあるので、
今脱毛サロンで行われる脱毛の多くはこの蓄熱式のSHR脱毛が多くなってきました。
ただ、蓄熱式であっても医師の下でしか扱えないレベルのものもあり、
脱毛クリニックで扱っている蓄熱式脱毛の機械は、高出力です。
サロンで扱う脱毛機は、より出力レベルが低いものになるので
痛みに弱い人はサロンの方が良いかと思います。けれどその分だけ回数も重ねないといけないので、早く脱毛を完了させたい人にとっては、サロンでの脱毛はデメリットになってきてしまいますね。
また、バルジ領域を破壊するため毛周期には関係ないと思われがちですが、
蓄熱式であってもレーザーを毛のメラニンに反応させて、発生した熱で脱毛する仕組みなので、毛周期に合わせた施術が効果的です。
蓄熱式は、熱破壊式に比べるとデメリットが多く、効果も弱いように感じてしまいがちですが
医療脱毛クリニックの蓄熱式は出力も高いですし、薄く細い毛に施術するなら熱破壊式よりも蓄熱式です!
実際に僕は医療脱毛クリニックでの蓄熱式脱毛器で、満足いくレベルの脱毛がしっかり出来ています!!
別ページにて医療での蓄熱式脱毛を10回照射した僕の写真を載せてるので、そちらもぜひご覧ください!
(永久脱毛の仕組みと毛周期&ツルツルになるまでの脱毛回数コースの目安のページはこちら)
蓄熱式の特徴まとめ
・比較的痛みが少ない
・産毛にも効果的
・肌への負担も少ない
・脱毛効果を感じにくい
・剛毛への効果は熱破壊式より劣る
・歴史が浅い
レーザーの種類
医療脱毛のレーザーにも種類があります。
レーザーは電磁波の種類になるので、その波長の違いによって特徴も違います。
・アレキサンドライトレーザー
・ダイオードレーザー
・ヤグレーザー
クリニックによって導入している脱毛機が違うので、
医療脱毛で使われてるレーザーの種類について、その違いを見ていきましょう。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトは宝石の名前です。
この宝石を用いて照射する波長は755nmで、波長が短いレーザーです。
波長が短いほど肌の浅いところに作用し、メラニンへの反応は波長が短いほど強くなります。
メラニンによく反応し、濃くて太い毛を得意とする熱破壊式になります。
痛みを感じやすく、日焼け肌には照射できない場合があります。
アレキサンドライトレーザーは美肌効果があるものの、シミ治療用などのレーザーと脱毛用レーザーは基本的に別物になるので、脱毛によってシミがなくなることはないですが、
熱刺激によってコラーゲンの生成が促され、肌のハリを感じることはあるかもしれません。
アレキサンドライトレーザーの脱毛機として代表的なのが
ジェントルレーズプロやジェントルマックスプロなどのジェントルシリーズになります。
ダイオードレーザー
半導体を使ったレーザーで、波長は800〜940nm程度。
アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの間くらいの波長になります。
肌の少し奥まで届き、アレキサンドライトレーザーよりも産毛にも効果を得られます。
ダイオードレーザーは熱破壊式と蓄熱式のどちらの方式でも使用されます。
蓄熱式脱毛に使われているレーザーのほとんどは、このダイオードレーザーです。
アレキサンドライトやヤグレーザーと比べて痛みは感じにくいものになります。
メラニンに対する反応が他のレーザーと比べてやや弱い代わりに、より幅広い肌質・毛質にも対応しています。
ダイオードレーザーの脱毛機として代表的なのが
メディオスターや、ライトシェアデュエットになります。
ヤグレーザー
ヤグレーザーは1064nmと波長の長いレーザーになります。
波長が長いほどより深く届き、アレキサンドライトレーザーの2倍近い深さにまで到達します。
メラニンの影響を受けにくいので、根深い毛や肌色の濃い人の脱毛が可能です。
脱毛方式としては熱破壊式になり、肌の奥までレーザーが届くので痛みを特に感じやすいレーザーになります。
ヤグレーザーの脱毛機として代表的なのが
ジェントルヤグになります。
レーザーの種類まとめ
・波長が短いほど肌の浅いところ、長いほど奥に作用する
・アレキサンドライトレーザーは浅いところに作用する熱破壊式
・ダイオードレーザーは少し奥まで届く熱破壊式と蓄熱式
・ヤグレーザーは奥まで届く熱破壊式
・薄い毛にはダイオードレーザー
・濃い毛にはアレキサンドライトレーザーやヤグレーザー
・ヤグレーザーは肌色の濃い人でも脱毛可能
・痛みの強さは、ダイオード < アレキサンドライト < ヤグ